せっかく淹れるなら美味しいコーヒーの淹れ方を知りたい!!担当焙煎士がお伝えする☕「珈琲の抽出」について

せっかく淹れるなら美味しいコーヒーの淹れ方を知りたい!!担当焙煎士がお伝えする☕「珈琲の抽出」について


🌱ほこほこ🌱をご利用の皆様
こんにちは もしくは、こんばんは
担当焙煎士 麗 です(o^^o)


本日は、ほこほこ店長をはじめ
多くの方から
「珈琲の抽出」について書いて欲しい!
という意見が多数、寄せられましたので
文面で表現できる限りで

尚且つ

「私が居る、この焙煎所での」抽出法を
お伝えしようと思います。





何故、このような言い回しになるかと

言いますと・・・
個々の珈琲豆、焙煎や
抽出器具の違いによる抽出法の違い


「ハンドドリップ」 と言い表しても
3投式なのか、2回に分けるのか
もっと回数が多いのか…


流速、温度、豆(の挽き具合)やお湯の分量
様々な要因が重なり合って
 「一杯の珈琲」となるのです。
それぞれの抽出方法があります。


なので、私は
「その人が極めた、美味しい珈琲」がある
と、考えています。

その人なりに。ということです(^_-)
 なので、"私なりの"美味しい珈琲の
淹れ方をお伝えしていこうと思います。


挨拶が長くなりました
では、出来る限り「事細かに」お伝えします



今回の抽出法は
ペーパードリップ 3投式



 使った道具は


(参考資料)

・カリタ式 (台形型 3つ穴)
・細口のドリップポット
・珈琲サーバーは耐熱ガラスの
 メジャーカップで代用
・珈琲豆は これまた 
 カリタさんの電動ミル ナイスカット 

挽き具合は 3.5   (中細挽)くらいです


13g/125cc  (1人分)
平均抽出温度は 88.5℃



お湯は抽出量の 約2倍 は必須かと・・・
何故ならば、抽出中に
お湯が少ないと、湯温が下がり易く
コントロールし辛いからです。


 ーーそれでは 抽出に移りますーー

お湯を沸かしているうちに
豆を挽きます。
ペーパーフィルターは、下と横の
チャック部分を互い違いに折り、
準備しておきます。


沸騰したらカップやサーバー(は
半分くらいお湯を注ぎ軽く振って全体を
温めましょう)に
お湯を注ぎ、器具を温めましょう

こうする事で、抽出された珈琲との温度差を
できる限り無くす事で味を安定させます。
冷え切ったものでは、
出来上がった時に温くなり、
味も少し損なわれてしまいますから。
サーバーに注いだ湯を
ポットに戻します。沸騰していたポットに
少し冷めた湯を戻すと、
私の抽出準備のテンポだと
100℃から92℃位に下がります。
ドリップポットにお湯を移し、
ドリッパーに、フィルターをセット
出来るだけ密着させて、
挽いた豆(以下、粉)を入れて、
ドリッパーを軽く振ったり
横をトントンと叩き、均します
お湯が適温になったら、
均した粉の中心に、
細くお湯を落とし始めます
中心から「の」を描くように
お湯を全体にかけます
粉と湯 の量が
1:1 になるように


そして、しっかりと 蒸らします!
ここで焦ってはいけません
 30秒蒸らします
1投目 目標量 約40cc
 珈琲の香りや味が一番引き出されます
中心からお湯を注ぎましょう

蒸らしで膨らんだ粉が更に膨らみます
膨れ上がってきたら「の」を描くように
一定のペースと、
お湯の細さで注ぎましょう。

イメージとしては、お湯を注ぐ事で
ドリッパー内の粉が 対流している というイメージです。

そして、大事な事は粉の中心から
500円玉より少し大きいくらいの範囲で
お湯をかける事。渦を巻く様に(o^^o)

 ここで、大事なのは
 粉全体にかけてはいけません!

なぜなら、ドリッパー内の "リブ" と
呼ばれる溝に、珈琲の味が引き出されないまま、
お湯だけが逃げてしまうからです。

500円玉大の範囲で抽出を続けると自然と
珈琲の輪が、ドリッパー内に出来てきます。

「の」を、描くように・・・渦巻くように
内から外へ、外から内へ
 段々と粉がお湯で満たされ
タプタプになります(私は、お腹いっぱい。と呼んでます(*^^*))
この状態になったら、
⑧  
目標量 80cc
中心から段々、お湯と粉が凹み始めます

凹み具合は1cm未満
2投目も同じようにお湯を注ぎながら
お腹いっぱいにしてあげましょう(≧∀≦)


目標量 125cc
3投目も、同様にお湯を注ぎますが
目的の抽出量に達したら
すぐにドリッパーを外しましょう
 お湯が残っていても!勿体無いと
思わないで下さい。
イメージとしては、美味しい珈琲液を落とし
余分なものを珈琲の泡と共に
浮かせている感じなので、落とし切らなくて、大丈夫です



3投式で抽出した物は、
謂わば、味の層が出来ている状態
軽く攪拌して味を均一にして
カップに注ぎましょう。

さぁ、貴方自身の為の
至福の一杯は出来上がりましたか?


ハンドドリップは技術がいる
抽出法ではありますが、その分
経験や、味わった回数が多いほど
抽出スキルや、味を捉える味覚が
共に成長するものだと思っております


私も、1日平均
自分の分やスタッフの分で10杯以上

それと別でお客様のための
     ✧究極の一杯を✧



かなりの長文でしたが
いかがだったでしょうか?
文面にすると長いなぁ、と
私も思いましたが
準備から抽出完了まで
10分もありません
ブログに戻る